楽天市場に出店検討している時に考えるメリットとデメリット

楽天市場に出店検討している時に考えるメリットとデメリット

すっかりインターネット上でお買い物をする事が市民権を得たため、近場では
手に入れられない商品に限らず最寄りの店頭などでも買い求められる品
を纏めてインターネットのECサイトから購入するという事が一般化しました。
そうした中、ECサイトのツートップが外資系のECサイトと国内企業の楽天市場
であり、一言でECサイトとは言っても各々には根本的に異なるポイントがありま
す。

そのため、出店検討をしている経営者にとってはどちらを選ぶべきか決めかねる
といった悩みを持ってしまいやすいのですが、選ぶ際にはメリットに限らずデメ
リットについても正しく理解しておかなければ、望んでいた結果に結びつける事
はできません。

楽天市場にショップを構える事で得られる最も大きなメリットは、

およそ9150万人も居る膨大な数の会員に向けて商売ができるようになるという
点です。9150万人に対して販促を行うという事は従来型の経営方法では成立させ
られない事ですし、尚一層魅力的に感じられるのは9150万人の会員数は現状維持
や減少が起こっているどころか、年々増え続けているという様子です。

しかも、2016年度に記録されたオンラインショッピングの全体の市場規模は
4兆円近くにもなり、言わずもがな国内で最も大きな流通額ですし、これまで
トップを走り続けてきた大手の百貨店が記録してきた売上のおよそ4倍にも及ぶ
値です。

つまり、楽天市場に出店検討をしているという事は今日に日本においても最も
集客力が大きなショッピングモールに出店をするという事になり、本来であれ
ば願ってもないチャンスを簡単に引き寄せられるという事になります。

また、楽天市場と言えば普段情報通信技術を使用していない年齢層の方々に
も知名度があり、既に一つのブランドとして根付いているのでモールに出店
しているショップは、全て安心安全に利用できるという裏付けを簡単に得る
事ができます。

楽天市場出店 手数料の現実的数値とデメリット

商売においてリスクの無い物なんてありません。正しく出店に伴う自店舗
が負担すべき費用をデメリットに該当する部分があるか認識する必要があ
ります。所謂費用対効果と言う話になりますが、携帯電話の代金のように
どこのモールも複雑な計算で費用を算出する事になります。

出店に伴って
・月額費用(プランにより半年払い、年払い、月額支払い可能)
・システム手数料 2.63%~ (がんばれ店長プラン~6%)
・ポイント通常ポイント1%~
・アフィリエイト1.3%~
・モールにおける取引の安全性・利便性向上のためのシステム利用料 0.1%

楽天市場のサイトの例で250万で平均3万単価とすると合計81,000円と記載して
いますので、スタンダードプランで且つPCのみの売上計算となっていますが、
今の楽天市場全体の売上がスマホが半分以上と考えると手数料は3.5~4.5%以上は
行く事が予想されます。これはあくまでもシステム手数料のみですので、

スタンダードで月額5万 +システム手数料3.5~4.5% +ポイント等手数料2.5%以上 

250万で考えて、20万~22.5万 は最低で費用としては見なくてはいけません
さらに、通常楽天の2大イベント「楽天マラソン・楽天スーパーセール」
を考えるとこの期間は最低3~5%のポイントを出さないとそもそも集客できない
可能性もありますので、上記の250万で10%以上は確実に費用としてかかります。

それ以外に販促費0という事はよっぽどうまく、他店競合がなく、最安値で
良質な物を販売できる条件が整えば別ですが、売上の10%位は考えて行きます。

楽天手数料 20~22.5万 + 販促費10% 25万 =45~47.5万 となります。

■ではデメリットをメリットへ変えられるか

楽天市場は楽天市場という市場を、1つの商圏と考え色々な会社や環境を
作るような方向性を楽天は取っています。それは、楽天市場だけではなくその他の
モールも同様の戦略をとっています。日本で大きく台頭してきているAmazon
も同様の事が言えます。モール環境下では、どうしてもモール側の力関係が
強い、これはどのモールでも同じです。ヤフージャパンが例外という事はあり
ません。

モール側の風向きによって店舗さんが振り回されるのはここ数年の話ではなく
環境が激変すればするほど店舗にしわよせが行くように。。いや弱い部分に
しわ寄せが来るのはいつの時代でも同じです。

デメリットを承知した上で、うまく利用する術を付けるべきだと考えて
います。楽天市場の手数料はここ数年で大分上昇し、楽天市場出店企業から
悲鳴ににた物が聞こえる事はままあります。ただ、嘆いているのではなく

利益率が悪いなら > 利益率を上げる
楽天内の導線がないなら > 導線を切り開く 導線を自ら作る
レビューがたりないなら > レビューを意地でも作る
商品に拘りがないなら > 拘りを作る
商品以外のアプローチはないか考える
類似商品と何が自分の商品が選ばれないのか徹底して考える

楽天市場内では、できる戦略がそこそこ限られますが、実は自社店舗になった
場合自由である反面、だれかのせいにする事はできませんし、モール内で
出来なかったことが、自社店舗になったからと言って出来るのでしょうか?
楽天市場内で努力できなかったことが、自社店舗になったらすぐに改善できる
のでしょうか?

楽天市場への出店まとめ

インターネットでお買い物をする事が一般化したとは言っても、やはり実物
を見ないで購入する事に不安感を抱く層が一定の数が居るのは事実なので、
最も重要かつ得るのが難しい安心感が簡単に得られるというメリットがあり
ます。
このように楽天市場には出店する事で今までには得られなかったメリットが
得られ、頼もしい担当者も付いてサポートしてくれるといった利点もありま
すが、リターンが大きい一方で出店料が高めで比較的高い利益を出せていな
ければ収益に繋げ難いです。

楽天市場の運営代行に関する質問はお気軽に

※2017年12月現在の数値、手数料等については目安としてお考え下さい。
手数料そのものは楽天出店サイトをご確認下さい。